サッカーのオランダ1部リーグ23節で菅原由勢の所属するアルクマールは20日、敵地でフェンロと対戦し、4-1で勝利した。この試合で菅原は先発フル出場を果たした。
アルクマールは、前半15分にカールスソンがドリブルで左サイドからピッチ中央へと侵入してから放った右足のシュートがゴール左上隅に決まって先制点をマークすると、その後も立て続けにチャンスを生み出し、序盤から優位に試合を運ぶ。しかし、フェンロも同24分に好機を得る。右サイド敵陣で深くで得たフリーキックの場面でゴール前にクロスボールが送り込まれると、ドニスがゴールほぼ正面の地点からヘディングシュートを放ち、これが決まってフェンロが同点に追いつき、前半は1-1のタイスコアで終了した。
しかし、現在14位のフェンロに対して自力に優る3位アルクマールは、後半に入ると再び攻勢に転じ、後半11分にエブジェン、同19分にボアドゥがゴールを決めてフェンロを突き放すと、終了間際の後半40分にもゴール前でのこぼれ球をボアドゥが押し込んでこの日の自身2点目をマークし、試合の勝敗を決定づけた。
右サイドバックのポジションで先発したアルクマールの菅原は、状況に応じて右ウイングのエブジェンと入れ替わって前線のピッチ中央付近にポジションを取り、そこから相手の背後のスペースへの抜け出しを狙うプレーを序盤から数多く見せた。後半19分には右サイド敵陣深くのタッチライン際でボールを受け、同サイドのハーフスペースから相手の背後に抜け出したエブジェンへパスを送ってチームの3点目の起点となるなど、この試合では攻撃面での貢献が目立った。
先月31日に首位アヤックスと対戦した際には0-3のスコアで完敗を喫したアルクマールだが、その後は立て直し、今日の勝利でリーグ戦3連勝。来週予定されている強豪フェイエノールトとのホームゲームに最高の状態で臨めることになった。
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